C9orf72 遺伝子のGGGGCCリピート配列から産生されるプロリン:アルギニン(PR)ポリペプチドは細胞毒性を有し、中間径フィラメント(IF)に結合する。しかし、PRポリペプチドが細胞骨格や接着斑に与える影響は不明であった。PRポリペプチドは、IFの分岐部の増加、細胞の硬さの増加、アクチンフィラメントの分布変化、FAサイズの増加を誘導した。また、PRポリペプチドとIF阻害剤は細胞の剥離を抑制した。さらに、PRポリペプチドは機械的ストレス応答因子の発現を増加した。これらの結果は、PRポリペプチドが細胞の機械的特性や機械的ストレス応答を変化させ、ALSの病態に関わる可能性を示唆する。
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