研究実績の概要 |
2020年 原著論文「Preprocedural Carotid Plaque Echolucency as a Predictor of In-stent Intimal Restenosis after CAS.」JSCVD 2020; 29(12),105339.本研究でCAS術前所見と、6ヶ月後のステント内-内膜肥厚の関連を明らかにした。本報告により、CAS術前の頸動脈超音波で低輝度であったプラーク病変は、将来ステント内再狭窄を来たすことが多く、CAS術前の頸動脈超音波所見はISRの発生予測に用いることができると考えられた。 2022年原著論文「Carotid ultrasound using SMI to identify patients developing in-stent restenosis after CAS」JSCVD 2022; 31(8),106627.本報告では、CAS術前のSMI頸動脈超音波にてIPNをみとめる症例では、術後6か月で有意にステント内再狭窄を来していることを示した。本報告により、プラーク内のIPNはステント内再狭窄の原因の一つであることを示唆し、IPNを同定できるSMIは、CAS術前後の検査としてSMIは有用と考えられることを報告した。 2021年症例報告「頸動脈超音波所見から頸動脈ステント留置術後のplaque protrusion とプラーク内新生血管の関与が示唆された興味深い症例」 Neurosonology 2021; 34(3),148-152.本報告では、SMIによってIPNとPlaque protrusionの両方が同時に観察されたCAS術後症例を報告した。この所見からは、両者の関連性が示唆され、重要な知見と考えられた。
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