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2021 年度 実施状況報告書

微量リチウムのメンタルヘルスへの影響と体内動態:ライフステージ縦断的な検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17055
研究機関東京大学

研究代表者

安藤 俊太郎  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20616784)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードリチウム / メンタルヘルス
研究実績の概要

昨年度までに作成した思春期一般人口約1500人を対象とした統合データセットを用いて、尿中リチウム濃度とメンタルヘルス関連指標について、基礎的な解析を行った。メンタルヘルス関連指標は、児童が記入した自記式質問紙のみならず、主養育者が記入した自記式質問紙での評価も行なった。メンタルヘルスの内容としては、抑うつや精神病症状などに限らず、社会的ひきこもり、身体的訴え、不安・抑うつ、社会性の問題、思考の問題、注意の問題、攻撃性などについても広く解析を行った。現在、交絡要因や解析モデルなどの検討を行なっており、より詳細な解析を検討・計画している。また、解析結果の論文化に向けた準備に向け、先行研究の分析を進めている。
上記と並行して、上記コホート研究とは別サンプルの研究(多施設共同研究)を立ち上げ、サンプルの収集を進めた。他施設と共同でサンプルの精密なリチウム濃度解析を進め、生体リチウム濃度の精密測定を行なうことができた。性別などの交絡要因についての情報も収集した。生体リチウム濃度とメンタルヘルス関連指標についての基礎的解析を行った後、交絡要因も考慮に入れた詳細な解析も行なうことができた。その結果、生体リチウム濃度とメンタルヘルス関連指標との有意な関係を見出すことができた。この知見については、これまでに収集した先行研究の知見もまとめて英文論文として原稿化した。同原稿は、現在、国際学術雑誌に投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ解析を行い、論文化の準備に進めているため。

今後の研究の推進方策

生体微量リチウムとメンタルヘルスの関係について、データ解析や論文化を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

データ解析・論文化・投稿を進めており、英文校正費用や投稿費用が必要なため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Being praised for prosocial behaviors longitudinally reduces depressive symptoms in early adolescents: a population-based cohort study2022

    • 著者名/発表者名
      Nagaoka D, Tomoshige N, Ando S, Morita M, Kiyono T, Kanata S, Fujikawa S, Endo K, Yamasaki S, Fukuda M, Nishida A, Hiraiwa-Hasegawa M, Kasai K.
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2022.865907

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 思春期のメンタルヘルス疫学 -東京ティーンコホートについて2021

    • 著者名/発表者名
      安藤俊太郎、西田淳志、山崎修道、金田渉、藤川慎也、森本裕子、遠藤香織、清野知樹、小池進介、岡田直大、杉山宙、金生由紀子、長谷川眞理子、笠井清登
    • 雑誌名

      精神医学

      巻: 4 ページ: 4790487

    • DOI

      10.11477/mf.1405206316

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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