研究課題/領域番号 |
19K17062
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 由希子 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (90836082)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 / レビー小体型認知症 / 前頭側頭葉編成省 / 特発性正常圧水頭症 |
研究実績の概要 |
本研究は、2006年1月以降に大阪大学医学部附属病院精神科神経心理専門外来を受診し、認知機能について精査を行った症例を対象とし、認知症の原因となる代表的な疾患(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、特発性正常圧水頭症)について、外来でよく行われる検査であるMini-Mental State Examination(MMSE)およびAlzheimer's Disease Assessment Scale(ADAS)で得られた見当識(時、場所、人)、記憶、ADLの関連の検討(疫学研究)、および画像研究を行なっている。 2019年度に行った疫学研究、画像解析の結果、いずれの疾患についても症例追加が必要であることが判明したため、2020年度は、本研究のもととなるデータベースへの症例追加と画像データの収集を行った。新型コロナウイルス感染症による外来受診者数の減少があり、目標症例数を達成するまでに予定よりも時間がかかったが、2021年度はデータベースを完成することができた。本研究は、研究目的の概要に記載したとおり、臨床診療への応用を目標としている。2021年度は、認知症疾患の臨床診療において、難易度が高く、かつ、重要なポイントである、レビー小体型認知症とアルツハイマー病の鑑別診断に関して、研究成果を論文として発表した(Suzuki Y et al. PLoS One. 2022 Mar 31;17(3):e0265484.)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、研究活動を行う時間が予定よりも短くなったため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、疫学研究および画像研究を継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で、学会がWEB開催になったため、旅費を予定通りに使用することができなかった。次年度使用額については、引き続き、学会参加費および旅費として使用する予定である。
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