本研究課題では、脳に特異的に発現する膜タンパク質 Sez6のスプライスバリアントが神経回路形成過程においてどのような役割を担うのかについて検証を行った。具体的には各Sez6スプライスバリアントの時空間的な発現の変動解析と各Sez6スプライスバリアントを単独で発現するコンストラクトの開発を実施した。その結果、①Sez6スプライスバリアントには脳領域間に発現特異性が見られること、②神経回路形成過程においても各Sez6スプライスバリアントには発現特性が存在すること、③刺激に対するSez6スプライスバリアントの発現応答は神経回路の発達に伴い変化することが明らかとなった。
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