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2020 年度 実施状況報告書

注意欠如・多動症のheterogeneityに関する多面的検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17068
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

中西 葉子  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80458025)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードADHD / 逆境的小児期体験
研究実績の概要

注意欠如・多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorder:ADHD)が神経発達症として認識されて久しいが、近年はその異質性が注目されている。また逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experience : ACE)と成人後の精神障害の発症との関連が示唆されている。
熟練した2名の精神科医が対象患者に半構造化面接CAADID (Conners' Adult ADHD Diagnostic Interview For DSM-V) (日本語版)を行い、小児期及び現在のADHD症状を確認した。ADHD群で、ACE質問紙表を用いて逆境的小児期体験への暴露の有無を調査した。併存症として、知的発達症、精神病性障害、神経認知障害、器質性疾患を伴うものは除外した。ACEスコアが0の場合、ACE暴露(-)群、ACEスコアが1以上の場合にACE暴露(+)群とした。全ての対象者に対して、背景情報、社会的機能(LSAMI)、ADHD症状の重症度(CAARS)、認知機能(WISC-III、CAT)、脳画像(MRI)、神経生理学的検査(ERP、NIRS)を行った。
ASD with ADHD symptom群21名、ASD without ADHD symptom 32名、Control29名をリクルートし解析を行っている。ASDはADOS2を用いて行い、ADHD symptomについてはCAARSを用いている。現時点では神経生理検査であるNIRS(VFTタスク)で3群間に有意な差は認めなかった。虐待の指標であるCATSやACEと NIRSの値との関係性も認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

順調に行えていたが、NIRS(VFT)において有意な差はなく、今後はStroopタスクでの解析を行っていく必要があるため。

今後の研究の推進方策

VFTタスクでは差がなかったため、Stroopタスクでの解析を進めていく。また、他の様々な指標、CARSやACEなどの虐待スコアなどとの相関も検討していく。さらに、対象者も増やしていく予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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