• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

薬効ゲノム情報に基づくレビー小体型認知症治療戦略の策定

研究課題

研究課題/領域番号 19K17073
研究機関関西医科大学

研究代表者

砂田 尚孝  関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30809398)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードレビー小体型認知症 / 認知症を伴うパーキンソン病 / 介護者負担 / DLB / PDD / NPI-Q
研究実績の概要

遺伝子情報からレビー小体型認知症(DLB)における抗認知症薬の治療反応性や介護者負担の因子を検証することを当初目的としていた。しかし、COVID-19の影響で、本研究の対象となり得る年齢層(60歳以上90歳未満)の受診控えが著しく、治療反応性の検証に必要な定期受診がCOVID-19の感染拡大情勢に左右され困難であった。そのため、遺伝子以外の因子で介護者負担を検証する研究計画の変更を一部要した。補助事業期間の延長も検討したが、その延長により当初計画していた研究の進捗が完結するのは困難と判断し、並行して他の因子を測定していたため、当初の期間で完了することとした。
DLBはレビー小体の拡がりという点で、認知症を伴うパーキンソン病(PDD)と同一のスペクトラムに属する。アルツハイマー型認知症(AD)では、糖尿病(DM)がADの発症及び認知機能障害の増悪因子で、認知機能障害が増悪すれば、ADの介護者負担が高くなることが報告されている。本研究の対象をDLB及びPDDとし、DM群(4名)と非DM群(5名)の2群間で介護者負担の検証を行った。主要評価項目はNPI-Qの負担度得点とした。本研究は、関西医科大学総合医療センター倫理審査委員会の承認のもと行われている。2群間で年齢、性別、MMSEに有意差は認めなかった。負担度得点は、非DM群で平均値2.0、DM群で平均値9.5と高値にあったが、有意差は認めなかった。本研究の特徴として、1型DMが22%と本邦の有病率より高く、1型DM群(2名)、2型DM群(2名)、非DM群(5名)の3群間で探索的に検証を行った。1型DM群ではNPI-Qの負担度得点は、平均値17.5と他の群より高値にあったが、有意差は認めなかった。結果、DLB及びPDDの介護者負担の因子は明らかにならなかったが、今後も、介護者の負担軽減の一助となる研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Divergence of dose-response with asenapine: a cluster analysis of randomized, double-blind, and placebo control study2021

    • 著者名/発表者名
      Takekita Yoshiteru、Hiraoka Shuichi、Iwama Yasuhiro、Sunada Naotaka、Aoki Nobuatsu、Ogata Haruhiko、Funatsuki Toshiya、Takano Chikashi、Yanagida Tomoyo、Koshikawa Yosuke、Naito Minami、Yamamoto Atsuko、Kato Masaki、Kinoshita Toshihiko
    • 雑誌名

      CNS Spectrums

      巻: First View ページ: 1~9

    • DOI

      10.1017/S1092852921000043

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Sevoflurane in electroconvulsive therapy: A systematic review and meta-analysis of randomised trials2021

    • 著者名/発表者名
      Aoki Nobuatsu、Suwa Taro、Kawashima Hirotsugu、Tajika Aran、Sunada Naotaka、Shimizu Toshiyuki、Murai Toshiya、Kinoshita Toshihiko、Takekita Yoshiteru
    • 雑誌名

      Journal of Psychiatric Research

      巻: 141 ページ: 16~25

    • DOI

      10.1016/j.jpsychires.2021.06.030

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi