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2023 年度 研究成果報告書

統合失調症病態への脳内TRX/TXNIP抗酸化・糖化システム関与の因果探求

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17075
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関順天堂大学 (2021, 2023)
公益財団法人東京都医学総合研究所 (2019-2020)

研究代表者

吉川 茜  順天堂大学, 医学部, 准教授 (00816522)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード統合失調症 / 個別化医療 / 層別化 / 遺伝要因 / 抗糖化 / 抗酸化 / チオレドキシン
研究成果の概要

終末糖化産物の蓄積を伴う統合失調症患者において、1q21.1欠失をはじめとする遺伝要因の関与の可能性を見出すとともに、当該領域に含まれるTXNIP遺伝子は脳内における内因性糖化ストレス・酸化ストレス防御機構「Thioredoxin/TXNIPシステム」の構成要素であることから、本遺伝子のリシーケンスを行い、患者群においてのみアミノ酸置換を伴うc.224 C/T(Thr 75 Met)を同定し、in silico機能解析の結果から、damagingである可能性が示唆された。また、microRNAの結合領域である3'UTRを含め機能的である可能性のある各種variantを同定した。

自由記述の分野

精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症においても、他の診療科と同様に、病態ごとに層別化された集団に対し、ゲノム情報をもとにした個別化医療の進展が待たれている。本研究においては、終末糖化産物の蓄積という中間表現型を呈する統合失調症に注目し、その遺伝要因として1q21.1欠失というコピー数多型の関与を提示し、さらに同欠失内に含まれる内因性抗糖化・酸化システムを担うTXNIP遺伝子におけるdamagingな変異を患者群で報告したことが学術的な意義があると考えている。今後、統合失調症の個別化医療を実装する際のゲノム基盤の一つを提示したという観点からは、社会的要請にこたえる研究成果であると考えている。

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公開日: 2025-01-30  

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