研究課題
若手研究
統合失調症は、遺伝要因の割合は高いが、正確な病因はまだ不明である。本研究では、統合失調症のリスク関連因子として同定されたHSP70の情報伝達経路について着目し、統合失調症への理解を目指した。その研究結果として、HSP70ノックダウン細胞株について網羅的な遺伝子発現解析を行い、HSP70の発現低下がもたらす遺伝子発現変化の特徴を捉えた。
精神神経科学
本研究では、神経細胞におけるHSP70の情報伝達経路の解明に取り込んだ。次世代シーケンサーによる遺伝子発現解析を行うことで、神経細胞内におけるHSP70のシグナル応答についてより深い知見を得ることができた。今後、得られたデータを活用して、疾患の病態解明につながることを期待したい。