カルシウムイメージングシステムによるファイバーフォトメリー法を用いて脳内のモノアミン神経の疼痛ネットワークへの関連経路を探索した。急性の疼痛刺激時にドーパミン神経A13神経核及びセロトニン神経B9神経核の神経活動が急激に上昇することで疼痛ネットワークに両神経核が関連することを明らかにした。更に、B9神経核ー腹側被蓋野神経経路及びB9神経核ー青斑核神経経路が疼痛ネットワークに関連することを明らかにした。これは、下降性疼痛抑制系のネットワークシステムにおける新たな神経回路の関連を示唆するものであり意義の深いものである。
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