研究課題
若手研究
ECTによる末梢血炎症・酸化ストレスマーカーの変化を検討した。ECT前後で炎症マーカーであるsIL-2Rが減少した。ECT前後で抗炎症作用のあるEPAとDHAが増加した。ECT前後で抗酸化ストレスマーカーである25OH-VitDが増加した。これらの結果はECTの抗炎症作用、抗酸化ストレス作用を示唆している。
精神医学
本研究の結果はECTの抗炎症作用、抗酸化ストレス作用を示唆しており、統合失調症と気分障害におけるECTは、生物学的に抗炎症作用、抗酸化ストレス作用を介して、精神症状の影響を与える可能性がある。この研究成果は電気けいれん療法の再発予測因子に至る重要な知見となりうる。