統合失調症患者における、概日リズム睡眠・覚醒障害(CRSWD)の併存率や、CRSWDが併存することによる精神病症状の悪化との関連、社会機能障害との関連については明らかではなかった。外来通院中の統合失調症患者105例を対象とした横断調査では、19例(18.1%)にCRSWDの併存を認めた。CRSWD併存群とCRSWD非併存群とで比較した結果、CRSWD群では非CRSWD群に比べて簡易精神症状評価尺度(BPRS)スコアが高く、機能の全体的評価(GAF)スコアが低い傾向が見られた。BPRSの下位項目のうち、不安のスコアがCRSWD群において非CRSWD群よりも有意に高かった(p<0.01)。
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