研究課題/領域番号 |
19K17099
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
佐久間 健二 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70838317)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 術後せ ん 妄 / ラ メ ル テ オ ン / レ ン ボ レ キ サ ン ト / 発症予防 / 非劣性試験 / 無作為化割付試験 |
研究成果の概要 |
せん妄に対する薬物療法の有用性を検討したネットワークメタ解析(NMA)が科研費の取得直後に発表されたため(Wu 2019)、研究計画を「不眠を伴う大腿骨近位部骨折手術患者に対するレンボレキサント(LEM)の術後せん妄発症予防:ラメルテオン(RAM)を比較薬とした二重盲検無作為化比較試験(非劣性試験)」に変更した。LEMの国内発売直後(令和2年度)に本研究のリクルートを開始し、研究期間内に61例の患者をエントリーすることができた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の蔓延により一時研究が中断したため、本研究の目標症例数に達していない。引き続き、目標達成に向けて本研究を継続する。
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自由記述の分野 |
精神科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後せん妄は11%と高い発症率を有し(Inouye 2014)、術後回復の遅れを来すため、その発症予防は重要である。近年、不眠症はせん妄発症のリスク因子であるため(Kamdar 2013)、術後せん妄の発症予防薬として不眠症治療薬が注目されている。実際に、最新のNMA(Wu 2019)では、不眠症治療薬であるRAMのせん妄発症予防効果が報告されている。令和2年、新しい不眠症治療薬であるLEMの使用が承認された。しかしながら、LEMの術後せん妄の発症予防効果を検討した研究はない。そこで、本研究は世界で初めて、LEMをRAMと対照比較することにより、LEMの術後せん妄発症予防効果を検証する。
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