研究課題
研究計画調書に記載した視線・矢印課題に改良を加えた。元々は視線 or 矢印のcueが指し示す方向あるいは反対側にターゲットが出現し、cueの指し示す方向とターゲットが出る位置が一致する場合と不一致の場合でその正答率やターゲットを見るに至るまでの時間を比較する予定であった。しかしオドボール効果をなくすために視線 or 矢印のcueにしたがって左右どちらかのターゲットを見るだけの課題へと変更した。Eyelink、MEG、課題提示ソフトであるプレゼンテーションを連動させるセットアップを組み上げた。そのセットアップによって3人の被験者に対して実験を行い、得られた結果を解析したところ視線のcueが出現する200ms前後に両側の上側頭溝(具体的には上側頭溝に面した上側頭回から側頭極にかけて)での活性化、視線のcue及び矢印のcueが出現する200ms前後に見られる眼窩面内側(右<左)での活性化を認めた。さらに被験者を増やして合計7名のMEGデータを解析したが、再現性を確認できず更に被験者を増やしてデータを集める方針とした。しかしその後MEGの故障が発生し、ヘリウムガスが世界的に入手しづらい状況が発生したためにしばらく実験を行うことができなかった。ようやくヘリウムガスが手に入り修理を行ったが、今度はコロナウイルスによる感染症対策によってMEGを設置してある病院に被験者を入れて実験することができなくなってしまった。
3: やや遅れている
MEGが故障して、その物品が手に入りにくい状況が続いた。また、コロナウイルス対策によって、実験を行う病院に被験者を連れてくることができなくなってしまった。
2020年6月1日より実験再開できる予定であり、引き続き被験者を増やして再現性のある活性部位がないか確認していく。
機器の故障、コロナウイルスの流行により予定通り被験者を集めることができなかったため。また、関連学会等に参加することもできなかった。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Cell Reports
巻: 30 ページ: 4433-4444
10.1016/j.celrep.2020.03.013