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2022 年度 研究成果報告書

「共同注視」に注目した自閉症の脳病態研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17106
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

林 剛丞  新潟大学, 医学部, 非常勤講師 (70837179)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 視線認知 / 共同注意 / 脳磁図 / MEG / 定型発達
研究成果の概要

患者群10名および対照群11名のMEG測定を終え、解析の段階に入っている。画像解析ソフトBrainstormを用いて、両群の脳内関心部位における刺激提示300-350msecの活動性の差異について解析した。多重検定の対策としてα=5%のタイプIエラー率の設定でfalse discovery rate(FDR)補正を行った。複数の部位で患者群と対照群の活動性の差異を検出し、これがASDにおける視線認知異常に関連していると考えられた。現在、これについて論文作成中である。

自由記述の分野

児童精神

研究成果の学術的意義や社会的意義

「心の理論」の機能獲得の遅れは自閉スペクトラム症 (Autism Spectrum Disorder: ASD)の重要な徴候であるが、発達初期の「共同注視」の障害がその後の心の理論の障害を強く予測すると言われている。「共同注視」は注視点を指標とすることにより、定量的に評価することが可能である。そこで、我々はこの「共同注視」に注目し、その責任脳回路を特定することにより、「心の理論」やASDの脳基盤に迫ることができると考えた。「共同注視」を形成するシステムが明らかになれば新たな治療法の開発や生物学的指標の構築に繋がる可能性もあり、非常に学術的価値は高い。

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公開日: 2024-01-30  

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