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2021 年度 実施状況報告書

怒り・攻撃性がcomplex PTSD症状に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K17121
研究機関久留米大学

研究代表者

千葉 比呂美  久留米大学, 医学部, 助教 (60648137)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード怒り / 攻撃性 / complex PTSD
研究実績の概要

本研究課題では,怒り・攻撃性がcomplex PTSD症状に及ぼす影響を中心テーマにおきつつ,怒り・攻撃性以外の精神症状にも注目して研究を進めてきた。2021年度は前年度までに実施した研究で明らかとなった,complex PTSDに関連する幅広い症状(罪責感,無価値感,怒り,不安,うつ,アンヘドニア等)についての知見を臨床に応用することを目的としたWebシンポジウム「複雑性PTSDが示す地平」を2021年8月22日に実施した(総合司会を研究代表者が務めた)。本シンポジウムは総論にて「複雑性PTSDがもたらすもの」と題した講演ののちに,シンポジウム「複雑性PTSDが示す地平」として「入院ケースの考え方」,「アディクションと複雑性PTSD」,「アタッチメントと複雑性PTSD」の3つの演題が発表された(このうち,「入院ケースの考え方」は研究代表者が発表した)。Webシンポジウムの参加者は436名であり,様々な職種の支援者に参加頂き盛況であった。この活動を通して昨年度までの研究成果を広報することができたと考えている。また,上記のほかにcomplex PTSDに関連した症例報告を,日本トラウマティック・ストレス学会にて行い,さらに広汎心的外傷スクリーニング尺度日本語版に関する発表を日本精神神経学会学術総会にて行った。こうした研究成果を業績集としてまとめる計画をしているが2021年度中には実施できなかったことから,2022年度では知見を集約する活動を行いたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症による影響が続く中,Webシンポジウムという形で研究成果を周知することができ,400名以上の参加者を得ることができたことは大きな収穫であった。昨年度の計画通りに進展している。

今後の研究の推進方策

2022年度はこれまでの研究成果と昨年度のWebシンポジウムでの反響の大きさを踏まえて,知見を冊子体として集約することを計画している。complex PTSDおよび怒り・攻撃性をはじめとした関連症状への理解をさらに得ていく活動を推進したい。

次年度使用額が生じた理由

研究実績としては順調に成果を上げていると考えている。新型コロナウイルス感染症の影響で国内学会,海外学会ともにWeb開催となり,旅費支出がなかったことで次年度使用額が生じたと考えている。翌年分として請求した助成金と合わせ,研究成果の知見を集約することに使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 著名人の自殺を契機に複雑性PTSDが明らかとなった一例2021

    • 著者名/発表者名
      小俵京子,千葉比呂美,江口寛,佐藤守,大江美佐里,小曽根基裕
    • 学会等名
      第20回日本トラウマティック・ストレス学会
  • [学会発表] 広汎心的外傷スクリーニング尺度日本語版の作成:パイロット研究2021

    • 著者名/発表者名
      大江美佐里,小林雄大,石田哲也,千葉比呂美,松岡美智子
    • 学会等名
      第117回日本精神神経学会学術総会

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公開日: 2022-12-28  

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