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2019 年度 実施状況報告書

画像特徴量を用いた肺癌のPD-L1発現推定と免疫チェックポイント阻害薬の効果予測

研究課題

研究課題/領域番号 19K17129
研究機関千葉大学

研究代表者

西山 晃  千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40792429)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肺癌 / PD-L1 / CT / 18F-FDG PET / Radiomics
研究実績の概要

2019年度は、①解析用機器の導入・整備、②患者臨床データベースの構築、③CTを用いた画像解析、を行った。
①解析用機器として、専用のパーソナルコンピューターならびにその周辺機器、データ移動・保存用メディア(SSDやハードディスクドライブ)などを導入した。またパーソナルコンピューターに解析用ソフトウエアの導入を行い、画像解析を行うための環境を整備した。②既存の約200症例について、電子カルテから、病理組織学的PD-L1発現率データ、免疫チェックポイント阻害薬の使用の有無・使用した期間、その治療効果(縮小の有無など)、無増悪期間や全生存期間などの臨床データなどを抽出し、解析の基本となる患者臨床データベースの構築を行った。③画像データについて、CTならびに18F-FDG PETのデータ収集と解析用のデータ形式への変換を行った。CTについて、肺病変から病理組織が得られている約50症例について、病変の関心領域設定ならびに病変画像データの抽出を行った。病変画像データから、画像特徴量の解析・抽出を行い、PD-L1発現と関連している画像特徴量の候補の絞り込みと、Radiomics解析による予備的な病理組織学的PD-L1発現率推定モデルの構築を行った。このうち一部の患者においては、18F-FDG PETにおいても同様に解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の拡大・蔓延のため、①解析用機器の導入・整備、②患者臨床データベースの構築に影響が生じている。
①基本的な機器の導入・整備は行えたが、予定していたパーソナルコンピュータの周辺機器(モニターやタブレット)の一部が入手が困難であり、2019年度中に購入・導入が行えなかった。現在は代用品を用いて研究を進めている。②既存の患者の過去のデータについては臨床データベースを構築することができたが、追加の臨床データ(治療効果や予後データ)の収集ならびに新規治療患者の追加が難しい状況となっている。特に2020年2月以降で顕著である。

今後の研究の推進方策

解析用機器の導入・整備について、現在は代用品を用い研究を行っているが、入手可能になり次第、予定していた機器の導入・整備を行う。患者臨床データベースへのデータ追加においても、引き続き可能な範囲内で行う予定である。2020年度で、20-30症例の追加を目指す。
画像データの解析について、CTと18F-FDG PETそれぞれにおいて解析を行い、病理組織学的PD-L1発現率推定モデルならびに免疫チェックポイント阻害薬の治療効果予測モデルの構築を目指す。
今後、研究内容に関する調査ならびに得られた研究成果の発表を、国内外の学会(日本医学放射線学会、北米放射線学会、欧州放射線学会など)で行う予定である。また、2021年度中を目標に、英語論文への研究成果の投稿・発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大・蔓延のため、当初予定していた解析用パーソナルコンピューターの周辺機器(モニターや入力用デバイス)や保存用デバイスなどの物品の一部が導入困難となった。また、国際学会(欧州放射線学会)への参加が困難となった。解析用機器について、入手が可能になり次第、導入・整備予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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