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2020 年度 実施状況報告書

ウサギVX2腫瘍モデルを用いたKORTUC動注併用放射線治療による抗腫瘍効果

研究課題

研究課題/領域番号 19K17135
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

友澤 裕樹  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90585689)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードKORTUC / オキシドール / 動注リザーバー / VX2腫瘍
研究実績の概要

本研究ではウサギVX2大腿腫瘍モデルを用い、あらかじめ留置した動注リザーバーポートから放射線増感剤であるオキシドールを注入し、それに併せて放射線治療を行い、放射線治療単独または従来の腫瘍直接穿刺によるKORTUC療法との治療効果の比較を行う計画である。この方法であれば、直接穿刺が困難な深部に位置する病変に対してもカテーテルを用いたアプローチが可能であり、様々な部位の病変に応用可能となることが期待されると考えたからである。
今年度は実際の治療としてウサギ20羽をランダムに4群(各群5羽ずつA-D)に分類し、A:放射線治療単独、B:KORTUC通常治療、C: KORTUC動注治療、D: 無治療の治療をそれぞれ行った。A-C群の放射線治療に関しては、3Gy/日×5日間で行った。B群に関しては放射線治療1日目と3日目の照射直前に23G針を用いて腫瘍を直視下あるいはエコーガイド下に直接穿刺し、0.5%過酸化水素0.25mlとヒアルロン酸ナトリウム1.25mlの混合液を局注した。C群に関しては、放射線治療開始までに動注ポートの留置を行っておいた。方法としては、麻酔後に右内頚動脈をカットダウン法にて露出させ、先端から3cmのところに側孔を開けた2.7Fr.動脈留置用カテーテルを浅大腿動脈へ挿入し、側孔が腫瘍栄養動脈より中枢側に位置するように調整後、動注ポートに接続し頚部皮下へ埋め込んだ。その後5日間連続で照射直前に0.25%過酸化水素1mlが腫瘍内に到達するように動注ポートより注入した。
治療開始より2週間後にMRIによる腫瘍サイズの評価を行った。画像評価終了後、ウサギを犠牲死させVX2腫瘍を取り出し、10%フォルマリンで固定し、パラフィンブロックを作製し、組織スライドの一部はH&E染色を行い、腫瘍の壊死程度を可視的に評価し、またTUNEL染色にて病理学的にアポトーシスの評価を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度は使用設備の更新等により実験計画に遅れが生じていたが、今年度はその遅れを取り戻し、当初の計画通りに実験を行うことができた。

今後の研究の推進方策

これまでに得られた実験データを解析し、学会発表や論文作成を行っていく。

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公開日: 2021-12-27  

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