子宮頸癌の小線源治療において、神戸大学附属病院放射線腫瘍科では治療の各回にMRI(核磁気共鳴画像)を用いた組織分解能の高い画像を使用し、日々変化する標的および周囲の正常臓器の空間的な配置を加味した高精度な治療を行っている。しかしこれは治療の各回における患者・医療者双方の時間的・労力的負担が大きい点が課題であった。本研究では、小線源治療の際に特に負担の大きい標的体積の入力作業にAI(人工知能)をを取り入れることで、これらの負担を軽減することを目標としたものである。 しかし研究期間開始直後に研究実施者の他施設への異動が決まり、さらにCOVID-19パンデミックにより他施設間連携が事実上不可能となった。現在COVID-19パンデミックは沈静化しつつあるが、異動先での実施者の多忙により研究再開の目処は立たず、またこの期間中に研究テーマの新規性は大きく失われ、研究再開は困難となった。
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