研究課題
若手研究
エクソソームは血液をはじめとする体液中に存在する。これは正常細胞にもがん細胞にも存在し、両者に存在するエクソソームの違いを検出することでがん診断のツールとして用いる試みが行われている。我々は涙液に注目し、これを診断のツールとして用いることができれば低侵襲ながん診断のツールとして用いることができると考えた。本研究では乳がん患者において涙液ががん診断および予後予測に用いることができる可能性を見出した。
放射線腫瘍学
本研究ではエクソソームに着目して涙液をがんの診断および予後予測におけるツールとして利用できる可能性を初めて示した。これまで血液などが主体であった診断手法が、広く涙液を用いることができれば、自宅でも簡便に施行可能なキットへの開発に結び付けることも可能になりうると考えられる。このことは検診受検率の上昇、がんの早期発見および診断治療、ひいてはがんにおける全体的な生存率向上に寄与できる可能性を秘めており、その社会的意義は高いと考える。