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2020 年度 実施状況報告書

I-131内用療法後の唾液腺障害に対してビタミンEは有用か?

研究課題

研究課題/領域番号 19K17141
研究機関鳥取大学

研究代表者

北川 寛  鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (70814789)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード放射性ヨウ素内用療法 / 唾液腺障害 / 味覚障害 / 口腔内乾燥 / 口腔内水分計
研究実績の概要

2020年度においては科研費にて購入した口腔内水分計にてヨード治療前後の口腔内水分量の測定を患者に対して行い、40例ほどのデータが収集できた。現在そのデータを解析中であり、2021年にもヨード内用療法を予定する患者のデータを引き続き集積していく予定である。
また2015年から現在までの患者に対しての副作用について解析を行っている。全120例ほどの患者のデータを解析している。この解析において以下の結果が判明した。
投与量が多くなるに従い味覚変化や口腔内乾燥の副作用の出現頻度が高くなる傾向が判明した。またヨード治療は反復して行う患者も多くいるため総投与量でも検討したところ、口腔内乾燥に関しては総投与量と副作用の出現頻度に有意な相関はみられなかったが、味覚低下に関しては相関関係をみることができた。
ヨード治療を実施している患者には全例で治療後に甲状腺シンチグラフィを実施している。このシンチグラフィで耳下腺への集積の有無と副作用の出現頻度についても今回検討した。耳下腺への集積を認めた症例で有意に味覚低下の頻度が増加していることがわかった。しかし口腔内乾燥については有意な相関関係は認められなかった。
口腔内乾燥計でのデータ収集以外にも多数の有意なデータがでてきたので、これらを論文もしくは学会発表で今年度は発表していく予定としている。ヨード内用療法の患者数が近年増加しているのでデータの集積には問題ないと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2015年度からの解析で放射線能量に依存して味覚変化の副作用出現頻度が有意に増加する結果が得られた。2020年度以降、放射性ヨード内用療法実施患者が増加し、さらにデータを集積し解析していく予定である。

今後の研究の推進方策

放射能量に依存して味覚変化の副作用出現頻度が増加することが判明したので2021年度はこのことに関して論文化していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は新型コロナウイルス蔓延に伴い、学会が中止になり、学会参加費等に予定した金額が使用できなかった。2021年度はオンライン学会も含めて多数の学会に参加する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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