本研究は、CESTイメージングを呼吸停止下で短時間に撮像可能にするシーケンスを開発し、画像的肝機能評価におけるCESTイメージングの有用性の確立を目指すことを目的とした。 自作ファントムにおいて、pH変化を描出するために有用な飽和パルスの印加時間と強度を明らかにした。提案するTSE-Dixon法は従来のCESTイメージングと比較して、撮像時間を大幅に低減し、同等の画質を取得することが可能であることが証明された。さらにTRや印加時間を調整することで、画質を低下させることなく21秒の呼吸停止下でAPTイメージングを取得することができた。
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