研究課題
脳腫瘍患者において,圧縮センシング併用3D CESTイメージングと2D CESTイメージングの信号強度を比較し,同一のコントラスト得ることが可能であることを証明し,論文投稿を行った.また,圧縮センシング併用3D CESTイメージングが神経膠腫患者の悪性度評価に有用であるかを検討した.対象,low-grade gliomaが12例,high-grade gliomaが16例である.解析を行なった結果,圧縮センシング併用3D CESTイメージングは従来の2D CESTイメージングと同等の診断能を有することが証明された.また,病理診断にて高悪性度と診断された症例が,2D CESTイメージングでは低悪性度を示唆する信号強度であったのに対し,圧縮センシング併用3D CESTイメージングでは高悪性度を示唆する信号強度を呈しており,複数断面のCESTイメージングを取得することが有用であることを明らかにした.複数断面を取得可能な圧縮センシング併用3D CESTイメージングは,神経膠腫患者の診断精度向上につながると考える.
2: おおむね順調に進展している
神経膠腫患者における圧縮センシング併用3D CESTイメージングの有用性を証明することができた.
脳腫瘍患者において圧縮センシング併用3D CESTイメージングによるmulti-pool解析が可能かの検討を行う.また,multi-pool解析の神経膠腫患者における有用性について検討を行う.
COVID-19の状況下であり,国際学会への参加が困難であったため.
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European Journal of Radiology
巻: 158 ページ: 110654
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Magnetic Resonance Imaging
巻: 92 ページ: 58-66
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