研究課題/領域番号 |
19K17150
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
萩原 彰文 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (20768535)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Na MRI / てんかん / Focal Cortical Dysplasia / Synthetic MRI |
研究実績の概要 |
①Na MRIを臨床導入するため、H/Naを両方受信できるコイルを用い、シークエンスについては、Na MRIを行っている間のdead timeを利用してH MRIのシークエンスを差し挟む検討をMRIベンダーであるSiemens Healthineers社と協力の上、現在実装を進めている。 ②Sodium Magnetic Resonance NeuroimagingというタイトルにてNa MRIのレビューを行なった。H MRIとの違いを含めたNa MRIの基礎、技術発達により近年実現可能となったことの解説、MRIによるintracellular sodium concentration測定に関する議論、Na MRIの応用が期待される疾患におけるこれまでNa MRIで得られた知見の解説を行なった。現在revision中。 ③Focal cortical dysplasia (FCD)におけるMRIとPET所見の乖離の検討。FCDにおけるMRIとFDG-PET所見の乖離に寄与する因子を同定することを目的として行った。側頭葉病変は有意に低代謝移行域が広く、SUVも他の部位の病変よりも低かった。MRIとPET所見の乖離は側頭葉病変で多いことが判明した。 ④FCD画像アトラス解析。本研究は、FCD type Iとtype IIにおける病変分布パターンを画像アトラスとして作成し、病変検出に役立てることを目的として行った。画像統計解析としてAnalyzed by Analysis of Differential Involvement (ADIFFI)を用いて病変分布確率を比較した。結果として、FCD type Iはtype IIに比して左側頭極に分布する確率が高かった。 ⑤Synthetic MRIの基礎的検討として、compressed sensingの導入や定量値の加齢性変化を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響のためMRI室やラボへの出入りが制限されており、進捗は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
シークエンス開発や疾患での検討を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナにより研究計画の遅れ、学会の相次ぐオンライン開催などがあったため。
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