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2021 年度 実施状況報告書

新規Multi-Parametric定量MRIの開発とてんかん焦点検出への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K17150
研究機関順天堂大学

研究代表者

萩原 彰文  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (20768535)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードNa MRI / てんかん / Focal Cortical Dysplasia / Synthetic MRI
研究実績の概要

①Na MRIをUCLAに臨床導入するため、撮像シークエンスの検討をすすめた。H/Naを両方受信できるコイルを用い、シークエンスについては、Na MRIを行ってい る間のdead timeを利用してH MRIのシークエンスを差し挟む検討をMRIベンダーであるSiemens Healthineers社と協力の上、ほぼ実装が完了した。コロナ禍の影響のためMRI室やラボへの出入りが制限されており、進捗は遅れていたが、脳腫瘍患者にて撮像が開始できた。てんかん患者ではまだ撮像開始できていない。
②2021年3月に帰国し、2022年4月から順天堂医院に勤務開始。Na MRIはコイルが1000万円するため、研究費ではまかなえず、代わりにCEST-SAGE-EPIというpHとoxygenにsensitiveなimagingをUCLAから移植することとし、現在手続きを進めている。てんかん発作時にはpHが低下するという報告があり、てんかん重症度のバイオマーカー、病変検出のためのバイオマーカーとして活用できる可能性がある。
③順天堂では3D synthetic MRIの撮像を行っている。synthetic MRIでは従来法と異なり臨床で撮像されるT1強調像、T2強調像、FLAIR像も取得でき、ミエリン マップや血管画像も取得でき臨床導入しやすい。また、DIRやPSIRなど、てんかん源検出に有用なシークエンスも、撮像後に合成することが可能で会える。3D synthetic MRIのシークエンスである3D-QALASを複数のベンダー・スキャナにおいて再現性をもって撮像できるよう、シークエンスの導入・調整をISMRM/NISTファントムやボランティアの撮像により行った。T1, T2, proton density, myelinなどといった各種定量値や脳segmentationにより算出された脳容積(白質、灰白質、CSF、ミエリン、頭蓋内容積)、の反復性・ベンダー間の再現性共に、良好な結果であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナによる研究撮像の遅延

今後の研究の推進方策

シークエンスの導入を進め、患者撮像を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナによる研究計画の遅れ、学会の相次ぐオンライン開催などがあったため。
今年は現地参加の学会も多い。論文出版の際は、出版料としても使用していく。

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公開日: 2022-12-28  

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