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2021 年度 実績報告書

小児重粒子線治療における2次粒子線の曝露による発がんリスクの推定

研究課題

研究課題/領域番号 19K17155
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

松本 真之介  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 物理工学部, 主任研究員 (10742744)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード重粒子線治療 / モンテカルロ計算 / 2次がん
研究実績の概要

研究の概要及び実績:今年度は、放射線誘発2次発がんの生涯リスクの算出方法についての研究を実施した。2019年度及び2020年度に実施した「小児小脳上衣腫の炭素線治療における2次粒子線の線量をモンテカルロ計算コードPHITSを用いて算出した結果」を用いて、新しいリスク評価モデルについて検討した。具体的には、現在、臓器平均で評価している線量について放射線治療で一般的に用いられるDose volume histogram (DVH)の形式で再取得するために、モンテカルロ・シミュレーションを用いた炭素イオン放射線治療のレトロスペクティブ研究のための物質割り当て法の検証を実施した。これにより、患者のCT画像からの炭素線治療のモンテカルロ計算の実行及び得られた線量分布をDVHの形式で得ることを可能とした。また、先行的に報告されている2次がんリスク評価式を基として炭素線治療に対応した2次がんリスクモデルについて検討した。光子線治療の放射線誘発2次発がんのリスク評価指標として、Schneiderらが開発したorgan equivalent dose (OED)の概念を用いること、殺細胞効果の評価にRBEの考え方を導入することについて検討した。臨床例を得ることができなかったため患者例を用いてリスク評価を実施することはできなかったが、2次がんリスクを評価する準備は整った。2次発がんの生涯リスクの算出についての結果はJournal of Radiation Research誌に掲載された(Journal of Radiation Research, Volume 62, Issue 5, September 2021, Pages 846&-8211;855,)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Technical Note: validation of a material assignment method for a retrospective study of carbon-ion radiotherapy using Monte Carlo simulation2021

    • 著者名/発表者名
      Chang Weishan、Koba Yusuke、Furuta Takuya、Yonai Shunsuke、Hashimoto Shintaro、Matsumoto Shinnosuke、Sato Tatsuhiko
    • 雑誌名

      Journal of Radiation Research

      巻: 62 ページ: 846~855

    • DOI

      10.1093/jrr/rrab028

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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