研究実績の概要 |
培養ヒト細胞株に正常酸素下でLET 20, 40, 60, 80, 100 (keV per micrometer)の炭素イオン線を照射し、照射0.5h後にDSBのマーカー分子であるH2AX foci などを蛍光免疫染色した。超解像顕微鏡DeltaVision OMXと画像解析ソフトウェアImarisをもちいて各マーカー分子の蛍光シグナルを3次元定量した。定量データの機械学習の予備的研究として、micronucleiを評価指標とし、放射線照射により誘導されるmicroncleiを自動検出するdeep learningアルゴリズムの構築を開始し、現在作業中である。具体的には、(i) 培養細胞にX線を照射しDAPI染色した標本における核の蛍光顕微鏡画像を数百枚取得し、(ii) 正常核およびmicronucleiをアノテートし、(iii) これをテストセットとしてdeep learningモデルをtrainingした。(iv) 現在パラメータを最適化中である。また本研究に使用する細胞株の選定のために施行した既報の分析を論文としてまとめ、英文査読付きオープンアクセス学術誌に発表した。
|