• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

超解像顕微鏡をもちいた重粒子線クラスター損傷の修復動態予測アルゴリズム開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17162
研究機関群馬大学

研究代表者

尾池 貴洋  群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (10643471)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード炭素イオン線 / クラスター損傷 / 線エネルギー付与
研究実績の概要

培養ヒト細胞株に正常酸素下でLET 20, 40, 60, 80, 100 (keV per micrometer)の炭素イオン線を照射し、照射0.5h後にDSBのマーカー分子であるH2AX foci などを蛍光免疫染色した。超解像顕微鏡DeltaVision OMXと画像解析ソフトウェアImarisをもちいて各マーカー分子の蛍光シグナルを3次元定量した。定量データの機械学習の予備的研究として、micronucleiを評価指標とし、放射線照射により誘導されるmicroncleiを自動検出するdeep learningアルゴリズムの構築を開始し、現在作業中である。具体的には、(i) 培養細胞にX線を照射しDAPI染色した標本における核の蛍光顕微鏡画像を数百枚取得し、(ii) 正常核およびmicronucleiをアノテートし、(iii) これをテストセットとしてdeep learningモデルをtrainingした。(iv) 現在パラメータを最適化中である。また本研究に使用する細胞株の選定のために施行した既報の分析を論文としてまとめ、英文査読付きオープンアクセス学術誌に発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通りであるため。

今後の研究の推進方策

原則的に、研究計画調書に記載した通りに進める。
ただ、COVID-19感染拡大に伴い、2020年4月頃より診療・研究の存続が困難なほどの甚大な影響が出てきており、これにより研究の進行の大幅な遅延または一時的中断を余儀なくされる可能性が相当程度ある。この場合は、現在までの知見をまとめてしまい、学会や学術誌に先行発表する選択肢は十分ありうる。もしそうなったとしても、現在まで得られている正常酸素環境下における超解像レベルのDSBの3次元体積と炭素イオン線LETの関連データは新規知見であるため、本研究課題の成果は相当程度あると判断している。

次年度使用額が生じた理由

なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Molecular mechanisms underlying radioresistance: data compiled from isogenic cell experiments2020

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Oike, Tatsuya Ohno
    • 雑誌名

      Annals of Translational Medicine

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi