研究課題
若手研究
初年度に正常酸素環境下で多様なLETの炭素イオン線によって誘導される二本鎖切断の高精度3次元データを取得した。しかしその後のCOVID-19感染拡大に伴い、それ以降の実験を遂行することが不能となった(各年度実績報告書参照)。このことから、それまでの本研究課題の成果を、副次的初見も含めて全て学術集会や学術誌に発表し社会に還元することに注力する方針へ変更し、本研究課題を終了させた。結果として英文査読あり学術誌へ3報の論文を発表し、学術集会で9回発表した。
放射線生物学
申請者の知る限り正常酸素環境下で多様なLETの炭素イオン線によって誘導される二本鎖切断の高精度3次元データの取得は世界初である。今後はこれを論文として発表する。発表されれば同データはLETの最適化による炭素イオン線がん治療のさらなる個別最適化に資する重要な生物学的基盤情報となると考えられる。