膠芽腫は極めて予後不良な頭蓋内悪性腫瘍である。近年イソクエン酸脱水素酵素(以下IDH)遺伝子変異の有無により、生物学的特性や予後が大きく異なる二群に大別されることになった。本研究では、腫瘍細胞(膠芽腫細胞およびHPV関連子宮頸癌細胞株)モデルと免疫不全マウスに移植したモデルにおいて、14C-酢酸の取り込み量の変化を比較したところIDH変異型細胞株では、細胞レベルでもマウスレベルでも14C-酢酸の集積が増加することが確認でき、摘出腫瘍切片においても14C-酢酸の分布が腫瘍細胞と同等に比較的均一であることが確認され、IDH変異を評価する新たなイメージング法として期待できることが分かった。
|