本研究では、Ⅲ期切除不能非小細胞肺癌における化学放射線療法および免疫療法を行った症例において、個別化した放射線治療効果や放射線性肺障害を予測することを目的とした。10症例において治療開始前、化学放射線療法終了時、初回免疫療法投与開始2週後に末梢血10mlを採血し、PBMC(末梢単核細胞)分画を分離、RNAのTCR(Tcell recepter)配列を解析し経時的変化を確認した。 結果、治療開始からの平均観察期間が15か月を超えた時点で、化学放射線療法+免疫療法でCRが6例、PDが4例であった。TCRレパトアの経時変化はCR症例の方が優位クローンの変化が大きな傾向が見られた。
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