in vitro study:抗真菌作用評価 代表的な菌種であるAspergillus fumigatus(オールゲノム解析株,Dal/CEA10株)と直径70mm のシャーレを用いて,DEBの抗真菌作用を半定量的に確認した.同法は米国臨床検査標準委員会規定のM38-3rd edition に準拠した国際的な薬剤感受性検査である.分生子濃度をToma 血球計算盤を用いて2.5×10^4/mlに調整後,100 uLの菌液を投与し,CO2インキュベータ(PDA培地,摂氏37度)で7日後の阻止円直径を測定する方法である.阻止円が大きいほど薬剤の抗真菌作用が強いことを意味しており,DEB投与量を,3.75mg-7.5mg-15mg-30mg-60mg と段階的に漸増させることで容量依存的に抗真菌効果を発揮することを確認した.ボリコナゾール注射薬投与では,菌糸が破壊されて表面が不整となっている像が走査電子顕微鏡で確認された. in vivo study:日本白色ウサギの気管支動脈内へのビーズ注入 作製したDEBを用いて,ウサギ(日本白色種,雌,14週齢,2.0 - 3.0 kg)10羽に対してBAEを行った.右大腿動脈から4 Fr.シースを留置し,4 Fr.カテーテルを右内胸動脈まで先進させ,2.0 Fr.マイクロカテーテルを用いて右気管支動脈内に血流が鬱滞するまでDEBを注入した.
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