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2022 年度 実績報告書

更なる低侵襲化の為の乳癌センチネルリンパ節転移CT判定法とリンパ解剖の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17190
研究機関弘前大学

研究代表者

藤田 環  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (80791722)

研究期間 (年度) 2020-02-01 – 2023-03-31
キーワード乳癌 / センチネルリンパ節 / CTリンフォグラフィー / SLN / CT-LG
研究実績の概要

当施設で施行された全464件の乳腺センチネルリンパ節(以下SLN)のCTリンフォグラフィー(以下CT-LG) 画像を用いてSLN・リンパ管の解剖学的分類を論文で報告したことがあるが、SLN転移症例はSLNの造影欠損・リンパ管の蛇行・拡張が目立つという感触があった。今年度はCT-LGで判別できる限りのSLN最大径・短径、造影程度を3段階で評価。最大径×短径を体積として統計で使用。リンパ管は最大径・造影の程度を3段階で評価。
全464件中、SLN・リンパ管が全く造影されない症例(30例)を除外。サーバ不調で失われた2007年~2011年の198例を除外。残った計236症例(SLNは316個、リンパ管は287本)で検討。SLNの体積は最小値6.78、中央値は66.4、最大値は805.4(それぞれ立方ミリメートル)、リンパ管径の最小値は1.16mm、中央値は2.57mm、最大値は8.85mmだった。
SLNとリンパ管の数は必ずしも1個-1本と対応するとは限らない。転移の有無-SLN体積&造影の程度-リンパ管の最大径&造影の程度を全て組み合わせて相関を検討するのは困難なのでSLN・リンパ管がいずれも単数である症例(159例)で検討した。ロジステック回帰分析で転移の有無とSLNの造影の程度についての傾向スコアを作成し、次に転移の有無とリンパ管の造影の程度についての傾向スコアを作成。Receiver Operatorating Characteristic(ROC)曲線を作成。P値は0.174だった。
今回の研究では転移の有無予測は困難だったが、転移の有無とSLNの要素単独、転移の有無とリンパ管の要素をそれぞれ単独で比較するよりも、転移の有無とSLNの要素&リンパ管の要素を組み合わせて比較する方がROC曲線下面積が大きく、有用な可能性が示唆された。

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公開日: 2023-12-25  

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