本研究では、個々の薬物代謝の差異を考慮した薬物療法の最適化が重要な課題であると位置づけ、CYP2D6活性を評価する画像診断薬の開発を行った。放射性ヨウ素標識メキタジン(I-IMQ)と18F標識メキタジン(18F-FMMQ)、放射性ヨウ素標識O-desmethylvenlafaxine(I-ODV)を用いて、CYP2D6単独および、CYP2D6とCYP3A4の代謝活性を定量的に評価するためのSPECTおよびPETイメージング手法を確立した。これらの画像診断薬の胆汁排泄動態を解析することでCYP活性を評価可能であり、個々の患者に適した薬物治療戦略の策定に寄与することができる。
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