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2020 年度 実施状況報告書

乳癌患者におけるFES-PETの診断能と臨床的有意性

研究課題

研究課題/領域番号 19K17196
研究機関京都大学

研究代表者

河井 可奈江 (三宅可奈江)  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (60812641)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳癌 / エストロゲン受容体 / FES / PET
研究実績の概要

2020年度の研究成果としては、16α-[18F]-fluoro-17β-estradiol([18F]FES)の自家合成法の確立と、乳癌患者に対する臨床研究の開始が挙げられる。[18F]FESの合成は、京都大学医学部附属病院に設置されているサイクロトロンにより産生した[18F]Fイオンにて無菌的に標識合成する方法を確立し、複数回の品質検証にて品質管理規格を満たすことを確認した。また、乳癌患者に対する[18F]FES-ポジトロン断層像(Positron Emission Tomography:PET)を用いた臨床研究実施に向け、研究計画の策定・決定、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の承認の取得、UMINによる臨床試験登録情報の開示、全身用PET/コンピュータ断層撮影(computed tomography:CT)、乳房専用PET、PET/磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging:MRI)の各撮像プロトコールの検証・決定、そして研究体制の構築を行った。放射線診断科、乳腺外科、病理科、薬剤合成担当者、撮像担当技師、検査技師より成る研究体制を構築し、各担当者の役割と研究撮像のフローを決定した。そして2021年2月に臨床研究を開始し、患者撮像の実施に至った。本年度内に臨床研究を開始し、計画していた撮像を問題なく実施できたことは、今後本研究を継続実施する上で重要な成果であったと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当院核医学部門の移設とcovid-19感染拡大による関係者立入制限等があり、サイクロトン、PET/MRI、乳房専用PET装置の整備の遅れがあった。予定よりは遅れてはいるが、着実に研究を進めることができ、臨床研究実施に至った。

今後の研究の推進方策

covid-19感染拡大のため患者リクルートなどの研究推進が難しくなっている側面はあるが、引き続き患者登録を行い、臨床研究を進めていく。症例がある程度蓄積されれば、データ解析を進め、発表・論文化を行う。

次年度使用額が生じた理由

COVID19等による研究進捗の遅れにより、本研究で最も経費を必要とする患者撮像の開始が遅れたため。

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公開日: 2021-12-27  

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