本研究の最終目標はマクロファージという免疫を担当する細胞を標的とした新たな薬物運搬の技術を開発することである。今回はまず初めにマクロファージの同定に適した染色方法を確認すべく、マウスに埋め込んだ物質(=スペーサー:放射線治療の際に腫瘍と周囲組織を離すために用いる物質)に集まったマクロファージとそのサブタイプであるType1・type2マクロファージの染色による同定を行った。HE染色という一般的な染色後、免疫染色という特殊な染色を色々と行ったが、最終的には染色でのマクロファージの同定は困難であった。また線維染色も行い、マクロファージの浸潤と線維形成の関連も調べ、両者に関連があることが分かった。
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