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2023 年度 研究成果報告書

術前門脈塞栓術の至適塞栓方法と肝肥大予測バイオマーカ探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17199
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関島根大学 (2020-2023)
兵庫医科大学 (2019)

研究代表者

丸山 光也  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80770122)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード門脈塞栓術 / 肝肥大 / 無水エタノール / n-butyl-2-cyanoacrylate
研究成果の概要

門脈塞栓術は切除予定区域の門脈をあらかじめ塞栓することで、残存肝容量を増大させる手技である。ラット門脈塞栓モデルを作成し、非塞栓領域の肝肥大率と塞栓領域の肝萎縮率を算出した。無水エタノール群と比較して、n-butyl-2-cyanoacrylate:NBCA郡のほうがより非塞栓領域の肝肥大と塞栓領域の肝萎縮を認めた。また、無水エタノール群とNBCA群の血管内皮障害を比較すると、エタノール群では500μm以下の血管内皮障害が強かったが、壊死には寄与しないことが示唆された。非塞栓領域組織サンプルより、残肝肥大率を早期に予測できるmicroRNAバイオマーカを探索したが、発見には至らなかった。

自由記述の分野

画像下治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

門脈塞栓術は切除予定区域の門脈をあらかじめ塞栓することで、残存肝容量を増大させる手技である。安全に大量肝切除術を行うためには、残存予定肝を十分肥大させておく必要がある。系統的レビューでは、無水エタノールとn-butyl-cyanoacrylate (NBCA)がより残存肝肥大を誘発することが示されいる。しかし、現時点では、門脈塞栓術における無水エタノールとNBCAの優劣は明らかになっていない。ラット門脈塞栓モデルを用いた本研究では、NBCA郡のほうが、無水エタノール群より非塞栓領域の肝肥大と塞栓領域の肝萎縮を認めた。よって、門脈塞栓術に適した塞栓物質はNBCAであることが示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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