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2022 年度 研究成果報告書

放射線腸炎の克服と、まったく新しい診断技術「放射線生検」の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17205
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

村井 太郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00747602)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード放射線治療 / 放射線腸炎 / 半夏瀉心湯
研究成果の概要

研究テーマの一つであった半夏瀉心湯による放射線腸炎の克服については、特定臨床試験として、多施設共同無作為化比較試験を計画し認定臨床研究審査委員会の認定を受け、jRCTに登録した。しかし、実際に開始すると、①コロナ禍による症例の減少、②新しい放射線技術(強度変調放射線治療)の導入による放射線腸炎の減少により、症例登録が全く進まなかった。研究者の他施設への異動もあり、試験は中止することとした。研究に使用しなかった資金は返金した。このほか、研究に関連した基礎研究および臨床研究について論文化した。特定臨床研究に先駆けて行っていた、多施設第二相試験についても論文化した。

自由記述の分野

放射線医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

放射線腸炎は、腹部への放射線治療により発生する腸炎である。頻回の下痢を引き起こすことにより、患者の生活の質を大幅に低下させる。本研究により、漢方薬の一つである半夏瀉心湯が有効である可能性が明らかになった。
しかし、近年、放射線治療技術の発達により、放射線腸炎の頻度は著明に下がっている。従来の止痢薬との比較ため多施設共同無作為化比較試験を開始したが、症例数の関係から現実的ではないかもしれない。従って、実臨床においては、半夏瀉心湯は、治療薬として選択肢として良いと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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