研究テーマの一つであった半夏瀉心湯による放射線腸炎の克服については、特定臨床試験として、多施設共同無作為化比較試験を計画し認定臨床研究審査委員会の認定を受け、jRCTに登録した。しかし、実際に開始すると、①コロナ禍による症例の減少、②新しい放射線技術(強度変調放射線治療)の導入による放射線腸炎の減少により、症例登録が全く進まなかった。研究者の他施設への異動もあり、試験は中止することとした。研究に使用しなかった資金は返金した。このほか、研究に関連した基礎研究および臨床研究について論文化した。特定臨床研究に先駆けて行っていた、多施設第二相試験についても論文化した。
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