四肢のリンパ管の画像検査は、主に四肢のリンパ浮腫の評価の際に求められる。現在、臨床的に最も用いられているのはICG蛍光造影であり、リンパ浮腫の病態評価や手術計画にも応用されている。本研究を通じてICG蛍光造影と光音響イメージングの所見の間の対応関係に関する示唆が得られ、それぞれに利点と欠点があることが考察された。すなわち、ICG蛍光造影はハンドヘルドカメラを用いて自由度の大きい観察ができるが2次元的な表面の検査にとどまってしまうのに対し、光音響イメージングを併用すれば、早期に蛍光が観察された領域を高精細な3次元画像として描出できることを活かし、より綿密な手術計画を実現できる可能性が期待された。
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