研究課題
若手研究
本研究の目的は、分子イメージング手法を基礎としたMRI画像を用いて肝腫瘍の不均一性を定量的に評価し、得られた画像情報で早期治療効果予測や治療効果判定を行い、悪性度や予後の評価を行うことである。過去の報告で治療効果予測に有用と思われた肝細胞特異性造影剤(Gd-EOB-DTPA)の腫瘍造影率を算出・画像化したrelative tumor enhancement(RTE)を用いて、不均一性と病理組織像の相関を検討したが、有意な結果は得られなかった。
分子イメージング
癌の薬物療法の治療効果を予測する分子学的なバイオマーカーの開発が進められている。画像評価でこれらのバイオマーカーの検出ができれば非侵襲的に治療計画を行うことができると考えられる。本研究では肝腫瘍の造影効果の不均一性を定量的に評価することでバイオマーカーとしての確立を目的とした。