研究課題
本研究では細胞の亜致死損傷回復といった生物現象を考慮した放射線治療における線量評価システムの開発を目的とする。本研究の目的を解決するため、モンテカルロシミュレーションと数理モデルを組み合わせることで、照射時間と細胞生存率の関係を導出し、放射線治療計画装置の物理線量に照射時間を加味した放射線生物学的線量評価を行う。これまでに肺がん細胞と肝臓がん細胞に対する放射線生物学的線量評価を行い、論文の発表を行ってきた。2021年度は転移性脳腫瘍 (肺がん細胞) における放射線生物学的評価や放射線治療における照射中のエラーが生じた場合の放射線生物学的評価など、新たな評価モデル構築も行なった。2021年度は上記のような物理線量に照射時間を加味した放射線生物学的線量評価の新たな研究論文を2編投稿した。
2: おおむね順調に進展している
概ね研究計画調書に沿って研究開発を進めている。
2022年度は現在投稿している2編の論文の受理を目指すとともに、更なるモデル拡張のための研究を続行する予定である。
作成した論文の掲載費として用意していたが、昨年度中の論文受理が間に合わなかったため。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)
Radiological Physics and Technology
巻: 5 ページ: 1~12
10.1007/s12194-022-00655-5
Journal of Applied Clinical Medical Physics
巻: 22 ページ: 266~275
10.1002/acm2.13322