研究課題
本研究課題の目的は、細胞の亜致死損傷回復といった生物現象を考慮した放射線治療における線量評価システムの開発である。本研究の目的を解決するため、これまでのモンテカルロシミュレーションと数理モデルを組み合わせる方法に加えて、常微分方程式 (ODE: ordinary differential equation) に基いた数理モデルを開発し、照射時間と細胞生存率・腫瘍体積への影響を評価した。また、ODEに基づく数理モデルを用いることで、放射線治療の物理的な線量指標から腫瘍の反応性などの放射線生物学的な計算を行うことが可能となると考えられる。2023年度は、本研究成果を複数の学会発表や論文を出版してきた。2024年度は、開発した数理モデルを別の腫瘍細胞へ応用し、照射時間と細胞生存率・腫瘍体積への影響を評価する予定である。
1: 当初の計画以上に進展している
本研究の目的を解決するために新たに開発した数理腫瘍モデルを用いた研究内容の論文を複数投稿できたため
2024年度は現在投稿中の1編の論文の出版を目指すとともに、より堅牢で別の腫瘍細胞への応用可能な放射線生物学的モデル構築ののための研究を続行する予定である
購入予定のUSBメモリが2023年度は必要ではなくなったため
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件)
Scientific Reports
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