研究課題
臨床治療装置での視認性評価:治療計画用CT装置、動物用MRI装置、X線リニアック治療機に装着されたX線画像誘導装置[Cone Beam CT(CBCT);Electronic Portal Image Devices(EPID)]を使用して検討を行った。CIRS Model 062Mの人体組成に近い電子密度ファントムを用いた視認性実験では、より臨床条件に近い評価を得ることが可能になった。今回の実験で、ポリメタクリル酸メチル樹脂とタフウオーター(人体密度・組成に近い素材)を用いたファントムインサートを新たに製作し、各モダリティの画像を取得し、Contrast-to-Background Ratio(CBR)を用いて視認性を定量化した。いずれのモダリティの画像において、従来の金マーカーよりは対象物のコントラストが多少劣るが、治療用に十分な視認性が得られた。動物実験による局所的、かつ全身的な生物学的安全性評価:試作品マーカー(長さ10mm 径約1mm)およびコントロール群に用いる金マーカーをラットの肝臓に埋植し、継時的(埋植後1week, 2week, 4week)に体重変化、血液生化学と組織學的検査による評価をした。組織学的染色画像では、従来の金マーカーと同じ程度の繊維化が見られた。体重変化と血液生化学検査(金属イオン、肝機能、腎機能、)において、コントロール群と同等であることも確認した。
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Medical Physics
巻: 47 ページ: 4703-4710
10.1002/mp.14412