研究課題/領域番号 |
19K17244
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
鎌形 康司 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60568153)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | パーキンソン病 / マルチモーダルMRI / 拡散MRI / 神経突起イメージング / 自由水イメージング / ミエリンイメージング / 神経メラニンMRI / 深層学習 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的はマルチモーダルMRI解析を用いて包括的な評価を行うことで、パーキンソン病(PD)の早期診断手法の開発とPD病態の神経基盤を解明することであった。神経突起イメージングや自由水イメージングを含む先端的拡散MRIとミエリンイメージング、神経メラニンMRIなどを併せたマルチモーダルMRI解析により、従来のMRI技術では評価及び検出が不可能であったPDおよびパーキンソニズムにおける神経変性や神経炎症などPD病態の新たな知見を報告した。さらにこれらマルチモーダルMRI解析に必要となるMRI撮像手法や解析パイプラインの整備も行った。
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自由記述の分野 |
放射線科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PDはアルツハイマー病に次ぎ、2番目に頻度の高い神経変性疾患であるが、臨床診断の誤診率の高さや、現時点で根治が不可能な点などが臨床的に重要な課題となっている。本課題において報告した、従来のMRIでは評価不可能であった新たなPD病態や、MRI解析技術の開発は、PDの早期診断を可能とするイメージングバイオマーカーの確立につながるものであり、早期診断により適切な対症療法でのPD患者の日常生活動作の改善や、疾患進行を遅らせることも目的とした神経保護治療の開発や、iPS細胞を用いた再生医療研究の推進にも繋がる。
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