経カテーテル的に導入後、血管内で固形化する塞栓物質として、十分な強度を有する物質としてアルギン酸ゲルに主に注力し、塞栓物質の開発を行った。塞栓物質の改良のため、生体由来の界面活性物質であるアルブミンを用いた泡沫化を発案、ゲル強度の向上を得るとともに、X線陰性造影剤としての視認性を同時に獲得した。in vitroにてゲルの強度を保つための条件を検討し、最適な混合比が生理食塩水に対してアルブミン 5%、アルギン酸ナトリウム 4%であることを明らかにした。 この新規塞栓物質を使用し、ウサギ(日本白色種)を用いた動物実験を施行し、ウサギ腎動脈に対して良好な塞栓効果を確認している。
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