研究課題/領域番号 |
19K17248
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 守 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 診療放射線技師 (10758006)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | プロジェクションマッピング / 頸部リンパ節 / 造影CT / 超音波検査 |
研究実績の概要 |
口腔領域の悪性腫瘍において、リンパ節転移の有無は予後に関連する重要な診断指標である。転移リンパ節を探索する現行のスタンダード方法は、造影CT検査と超音波検査の画像を用いるが、これらの検査で得られたリンパ節を1対1で対応させることは困難である。そこで、本研究では、プロジェクションマッピング機能を活用して、造影CT検査と超音波検査のリンパ節を1対1で対応させることができるシステムの構築を目指す。 CT撮影を行った曲面ファントムに投影を実施し、得られたCTデータと曲面ファントムの二次元的位置関係における計測値は87.5%の高い一致率を示した。しかし、さらに高い一致率を達成するために、形状に合わせて画像を歪ませる手法を検討した。 まず、DICOMデータビューアであるOsirixを使用して、曲面ファントムの画像データのCT値を調整し、STL形式に変換した。次に、このSTL形式に変換された画像データを3DモデリングソフトウェアであるBlenderにインポートし、3Dモデルを2D平面上に展開するUVマップを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19における対応などにより、進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
曲面ファントムに合わせたマップ画像を作成し、歪み処理を行った後、曲面ファントムに投影して正確性を検証する。次に、プログラミング言語PythonのライブラリであるOpenCVを使用して、3次元の物体を透視投影によって2次元の画像に変換するプログラムを作成する。完成したシステムについて、本学の倫理委員会の許可を得た上で、インフォームドコンセントが得られた患者に対して臨床実験を行い、システムの有効性を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19における対応などにより、進捗がやや遅れているため、物品購入が遅れ次年度使用額が生じた。
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