17O-MRI間接法において、17O水をラットに髄腔内・血管内投与しながら評価できる実験系を確立し、正常ラットで17O水の髄腔内動態を可視化できた。17O動注モデルでは、脳動脈血から頭蓋内への水分子の時空間的な広がりを可視化できた。筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルラットを用いた17O髄注の検討では、ALS群で17O水が脳実質内により分布する傾向にあることが分かった。また、ミクロレベルの17O分布を可視化するため、クライオ同位体顕微鏡による含水生体試料の観察環境を開発した。18O水をラットの脳内に直接注入、あるいはグラフト肝に注入し、解剖構造に一致した18O分布のミクロイメージングに成功した。
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