摂食障害患者の親子関係と体重回復の関連は不明である。時間依存性の交絡因子の影響を考慮し、この関係を明らかにすることを目的とした。 方法は、2014ー2016年厚生労働省補助金で収集された多施設コホート研究データを用い摂食障害により体重が減少した10代を特定し1年以内に体重が回復をアウトカムとした。親子関係と体重回復の関係は時間依存の交絡を考慮した限界構造化モデルで分析した。 合計129名(女性93%)年齢中央値は13.1歳の対象者を同定した。多変量限界構造化モデルの結果、良好な親子関係と体重の回復については統計的に有意な差はなかったが、良好な親子関係は体重の回復を促進する傾向があることがわかった。
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