本研究の学術的独自性と創造性は、1臨床的知見に基づき、母胎・ 新生児低酸素暴露刺激に着目した事、2肺高血圧モデルとして、最近報告され、本研究グループから既報のヒト類似PAHラットモデル(Am J Physiol 2015, PLos One2015)を用いた事、3病変を構成する平滑筋細胞の細胞生物学的機序、 網羅的遺伝子発現解析に加えて、網羅的DNAメチル化解析などエピゲノムに着目した点である。本研究結果により、1ヒト類似肺動脈性肺高血圧モデルの新規作成となり、病態解明、治療法開発に資する事、2肺高血圧患者の登録研究で、低出生体重児、母児の周産期合併症などの項目の追加を提案する。
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