ガラクトシアリドーシスの日本人では IVS7+3A>Gが高頻度にみられ軽症例が多い。今回、本バリアントが軽症の症状を呈するメカニズムに関して解析を行い、さらにアンチセンスオリゴヌクレオチド(AO)によって修正を行うことで新規治療法になりうるかを検証した。患者リンパ球より作成したcDNAの解析や、mini-geneを用いたin vitroの研究ではexon7の欠失したmRNAに加えて2塩基の"gt"が挿入された新規のスプライシング産物がえられ軽症化に関わる可能性が示唆された。本検討ではAOによる治療効果は確認できなかったが、新規疾患メカニズムにつながりうるスプライシング産物を認めた。
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